椎間関節性腰痛

椎間関節の位置
出典:google.co.jp

左図は椎間関節の位置です。

以下椎間関節性腰痛の症状、問題、改善ポイント、について解説しています。

具体的な症状

椎間関節性腰痛には以下のような症状がみられます。いくつか当てはまるようでしたら、この疾患の可能性があります。

  1. 体を後屈させると「腰の痛み」が増す。
  2. 深くまで前屈させると激しく「腰の痛み」が出る。
  3. 痛みの特徴は鋭い「腰の痛み」みである。
  4. 日常的に体をひねる動作で「腰の痛み」が出やすい。
  5. 体を背もたれなどに預けると「腰の痛み」が緩和する。
  6. 立位、座位の動作では「腰の痛み」は現れない。
  7. 中年以上の年齢で「腰の痛み」が出やすい。

椎間関節

症状が発現するエリア

赤丸の部分を押すと鋭い痛み。青色の部分にも関連痛が現れる

椎間関節性腰痛では、背中の中心の外方25~30ミリほどの部分に「腰の痛み」が現れます。

自分自身でもそれがハッキリしない場合、左図の赤丸の部分を押すと鋭い痛みが出る場合があります。
上半身の体重の負荷がかかり易い腰椎の4番と5番の間、5番と仙骨の間の椎間関節に多いようです。

椎間関節の問題が起こると多くの場合に、背骨に近い中央付近にも痛みが現れます。また、まれに臀部や太もも裏面の青色のエリアにも関連痛が現れることがあります。



椎間関節には痛みを感知する侵害受容器と呼ばれる神経センサーが発達しています。侵害受容器は、関節周囲の組織のおよそ10倍存在し、これが痛みを強くしやすい要因の1つです。

そして、関節包(かんせつほう)という線維組織に包まれ、その関節包には多裂筋(たれつきん)という筋肉が付着しています。関節包は、背骨が過度に前後に倒れたり過度な回旋を防ぐ働きをしています。

運動不足で体が硬く(可動範囲が狭く)なっている人が、急激に可動範囲いっぱいのところまで動かすような事をすると、関節包に過度なストレスがかかりこの「腰の痛み」を起こすことがあります。

肥満や日常生活上の問題

椎間関節性腰痛は背骨を後ろに反らせていくと痛みが増す特徴があります。

肥満傾向の人は椎間関節性腰痛のリスクが高くなります。お腹が前にせり出すほど、重心も前方に移動するためです。

具体的には、①背筋群・②腸腰筋・③太腿前部の筋群、これらの筋肉が短縮します。

その結果、④骨盤が前傾し⑤腰椎の前弯が増強され、いわゆる反り腰となって腰椎の椎間関節へストレスが掛かり続けます。

この様な状態は肥満傾向の人だけでなく、ヒールが高めの靴を好んで履く人にも同様の傾向がみられます。

いわゆる反り腰の人は多裂筋の緊張度が高く、構造的に腰椎の前弯が強いそり腰の形状となっています。そのような場合、肥満やヒールが高めの靴の常用などでも椎間関節に過剰な負荷が掛ります。

椎間関節性腰痛を治していくためには、日常生活上の問題を見直すことも必要です。

症状を改善する5つの視点

改善するための治療では、次の5つに視点を向ける必要があります。

  1. 背部の脊柱起立筋を緩める。
  2. 腸腰筋(大腰筋を含む)を緩める。
  3. 大腿直筋、縫工筋(ほうこうきん)を緩める。
  4. 多裂筋の機能不全を解消する。
  5. 全身のアライメント(正しい骨格・関節の位置)の異常があれば修正。