腰痛で来院される患者さんは、「腰が痛くなったから腰を診てほしい」という思いを訴えられますが、体はつながっています。腰が痛いからといって腰だけに原因があるわけではありません。「慢性腰痛」というのは結果で、原因は他のところにある場合が多いと私の臨床経験から言えるのです。

極端な言い方をしてしまうと、腰痛は、ほかの部分が悪いから腰痛になった、ということです。ひざが痛いのをかばって歩いた、足首の捻挫をきちんと治していなかったせいで歩き方にゆがみが生じ、それが腰痛につながった。
こういうケースは多いのです。

もちろん、腰そのものを診て「どこに、どのような痛みが出ているか」ということは調べますが、治療のために大切なのは、「痛みが現れているところ」ではなく、「痛みの原因となる悪いところ」を見つけて改善していくことなのです。

ならば、悪いところ、すなわち「腰痛の原因」はどこにあるのでしょうか。

ほとんどの腰痛の原因は大きく次の4つです。

  1. 姿勢のゆがみ
  2. 骨盤のズレ
  3. 不自然な筋肉の使い方
  4. 血流の悪さ

私はこの4つを改善することで、腰痛はよくなることが多いですね。

腰痛の原因その1「姿勢のゆがみ」

当院の患者さまで腰痛に悩む多くの人が、姿勢のゆがみを抱えています。見るからに背中が丸くなっている猫背の方はもちろん、一見胸を張っているけれど、お腹の突き出た姿勢の方や反り腰の方、すべて背骨のゆるやかなカーブを崩していることになります。

どちらの場合も背骨で重力を分散する力が弱くなり、結果、周辺の筋肉へ本来かけてはならない負担をかけてしまいます。すると、その筋肉に疲労がたまり、痛み物質が発生します。それが原因になり、腰痛が発生するのです。

さらにこの負担を放っておくと、骨や軟骨にまで影響を及ぼし、変形が起こるのです。そして、椎間板ヘルニアや腰椎分離滑り症が発症していきます。

理想的なS字カーブが描けていれば、体の重みをそれぞれの腰椎で支えてくれるので、1カ所に負担がかかってしまうということはありません。

つまり正常な姿勢をキープし、背骨を正常なS字状骨格に保つことが腰痛改善の第一歩です。

でも、正常な姿勢をキープできない、と患者さんは訴えます。
それは、血液等の循環が悪く、疲労が蓄積しているからです。特に、内臓疲労を起こすことによって、その内臓を守るため身体が固くなる現象を起こしているから。就寝時、腹部を守る姿勢で横になって寝る癖が内臓を守る姿勢のことです。できれば、子供が寝る姿勢、小の字で上向けに寝る姿勢で寝がえりができればいいのですが。

当院で、疲労の蓄積を改善することで、上向けに寝る姿勢をキープできる方が増えています。
姿勢のタイプを分類した図


上図は姿勢のタイプを分類した図です。左端の正常タイプ以外は、腰痛になる可能性を秘めています。左から4番目の反り腰タイプはは骨盤と腰椎の間に痛みが出やすくなります。

腰痛の原因その2「骨盤のズレ」

ふだんの何気ない歩き方、立ち方、座り方、体重のかけ方の左右差が広がると、骨格のズレが発生し腰痛が発生します。

利き手

左右の手には、「利き手」というものがあります。使いやすいほうの手を指して「右利き」「左利き」と言いますよね。

利き足と軸足

足にも「利き足」というものがあります。手の場合と違うのは、左右の足は、「利き足」と「軸足」にわかれるという点です。
私が、整体師として患者さまを見ていると、右手が利き手の場合、左足が軸足の方が多いですね。これは、身体のバランスから、納得ができる事です。

利き足と軸足の見分け

では、利き足と軸足を見分けるには、どうしますか?
椅子に座っていて足を組むときです。この場合、上に重ねる足が、利き足で、下になった足が軸足です。
駅で立っているとき、無意識のうちに軸足のほうに体重をかけ、利き足のほうを前に交差してみたり、浮かしたりしていませんか。
意識してみると、誰にでもこの「軸足」「利き足」に気づくと思います。

腰痛になりやすい

そしてこの「軸足」と「利き足」の使い方の差が大きいほど、骨盤のズレが生じ、腰痛になりやすいのです。

肝心なのは、この「左右差」をできるだけ少なくするためにはどうすればいいのかを考えることです。

余談ですが、この利き足と軸足の違いを知っておくと、普段の生活でも役に立つことがあります。座っていて、腰痛が出るという場合は、タオルを折りたたみ、軸足側のお尻の下に敷いてみてください。そうすることで、利き足と軸足で不均等に流れていた血液がバランスよくなります。左右の血流のバランスが整えば、腰痛が軽減されます。

骨格のゆがみにも影響

骨盤のズレは骨格のゆがみにも影響し、下図の様々な症状を引き起こしますので、骨盤のズレを治すため、骨盤矯正および姿勢矯正をお勧めします。

骨格のゆがみ

腰痛の原因その3「不自然な筋肉の使い方」

車の運転で、アクセル側の足の踵が中に浮かせている方がいました。普通、アクセル側の足の踵は浮かせないものですね。

その患者さんは、起床時に腰痛が出る、いつも腰が重いと訴えて来院されました。
腰回りを触診しても、痛みが出ないので、カウンセリングで不自然な筋肉の使い方を聞き出しました。

アクセル側の足の踵が中に浮かせているため、それを支える右の大腰筋が緊張を起こしていたのです。

日頃、何気ない動作が、一般の方と違う場合があり、それが腰痛のような症状を引き起こすことがあります。

大腰筋性腰痛



2ヶ月後、今度は、アクセルとは反対側の足を中に浮かせる癖の方が来院して来ました。同様に触診とカウンセリングで問題を発見。左の大腰筋が緊張を起こしていました。

いずれも原因がわかれば、対策は簡単です。大腰筋をほぐし、癖の修正を指導します。

この大腰筋の緊張は、整形外科、整骨院や治療院でチェックしないようです。当院に来院する患者さんの中には、整形外科、整骨院や治療院で受診したが、原因不明と告げられた方が結構多いですね。

腰痛の原因その4「血流の悪さ」

ときおり患者さんから、
「体が硬くて前屈しても手の先が床に届かないんです。」とか、
「私は安静しているのに腰痛が治らないんです。」とか、
「最近、寝たきりになっている病人が、腰が痛いと言っているんですが。」とか、と言われることがあります。

これらはすべて、「関節や筋肉が硬くなっている」ということです。では、なぜ「関節や筋肉が硬く」なってしまうのでしょうか。
端的に言えば、それは「血流が悪くなっている」からです。

関節が固い

例えば、関節が固いといわれるのは、筋肉への血流が悪くなっているから、脳が「これ以上はもう広がりません、曲げられません」と指令を出してしまうのです。
 それが結果的に体が硬いという状態になる、というわけです。理屈としては、「体が硬いから広がらない、曲がらない」ではなく、「筋肉への血流が悪くなっているせいで脳からもうこれ以上は広がりませんよ」という指令が出て体にストップがかかっているのです。

可動域が狭いところ、つまり硬いところは、血流がよくなれば柔らかくなってたくさん動かせるようになります。年齢をかさねていくうちに関節が硬くなってしまうのは、血管が老化したり、毛細血管のしなやかさが減ったりして、筋肉への血流が悪くなってしまうからです。

関節以外の筋肉

また、関節以外の筋肉でも、筋肉を動かさないと血流が悪くなって老廃物が溜まり易くなります。結果、筋肉が固くなって、腰痛の症状が出たりします。

当院の整体法では、

血液循環を促進するための骨盤調整を行います。また、第二の心臓と呼ばれるふくらはぎから足首までの部分に、筋膜はがし療法をします。結果、筋膜・筋肉の硬結をほぐすことになり、血流が悪くなっていた箇所にも十分に血流が行き渡って、腰痛が解消する環境を整えていきます。

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